多摩市市議会議員 公明党 三階 みちお

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H22.12 市議会報告 一般質問

1.ニュータウンにおける高齢化問題について

 団塊の世代がいよいよ労働から引退し、高齢者に突入していくのが、2012年であり、その世代が後期高齢者となるのが、2025年と問題視され、高齢化のピークを迎えます。
内閣府は11月20日「介護保険制度に関する世論調査」の結果を発表しました。
要介護者となる不安は、自分自身について「ある」と答えた人は7年前の調査と比べ、6.1%増の75.1%、家族についても4.1%増の77.6%であり、また自身に介護が必要となった場合に困ることとして、「家族への負担」が73.0%、「介護費用の負担」60.1%「収入がなくなる」32.2%となり、自分が介護を受けたい場所では、「現在の住まい」が37.8%、「特養など介護保険施設」26.3%、「有料老人ホームや高齢者住宅」18.9%でした。高齢化の進行に伴う不安感の拡大や介護問題が身近に感じられると伺えます。また介護における生活環境の整備の声も多くあることと思われます。
ここ多摩市、特に既存のニュータウン地域におかれましては年齢の偏りもあり、このままでは高齢化に拍車がかかり、他の地域と比べても比較とならない、高齢者の方の密集地域となるのではないでしょうか。またニュータウンの地域性といたしましては二世帯では住めない住環境による、高齢者のみの世帯や独居高齢者が多いことや、エレベーターの無い中層住宅の問題、コミュニティーの希薄化や地域組織の弱体化など、ニュータウン独特の問題が多くあります。
今回は介護やその他高齢化の問題、また地域の再生について何点か質問いたします。

① ニュータウン地域におかれましては、エレベーターの無い中層住宅が多くあり、以前より問題視されてきましたが、その賃貸住宅においてUR、都営、公社の今後エレベーターの設置について、真剣にURや東京都、また国に対して訴えるべきだと思うが、多摩市の見解をうかがう。
●エレベーターの無い中層住宅について、賃貸のみ
URが147棟そのうちエレベーター有りが6棟、
都営が127棟、エレベーター有りが13棟、
公社が85棟、エレベーターが0、
合計して359棟、あるうちの19棟しか無い状況、今後ますます問題になってくると思われますが、
多摩市は元気な高齢者が多いと非常にすばらしいこと、しかしあと10年もしたら、そうはいかない。
その対応策として、都営や公社は住宅変更で、下の階に移転、またURですと高齢者優良賃貸住宅への転居などがある、
現状、URに高優賃、抽選で20倍30倍、都営なども、住みなれた、ところでは中々ない、また引っ越しとなると、まとまったお金が必要である、高齢者の引っ越しは並大抵ではない。その様な事で、多くの方が今も上層階に住んでいて、苦労している方が多いと思われ、将来も不安に感じていてる、また、家賃の問題で住みかえできなくてやむを得ず住み続ける状況も非常に多い。
今後エレベーターの設置について、真剣にURや東京都、また国に対して訴えるべき。
国策でのニュータウン、整備されたらおしまいでなく、最後まで面倒みるのが当たり前、
ニュータウンに住んでいる方々の労力で、
東京都や国の高度成長の経済発展に、どれほど貢献してきたか、また税収の面でも多大なる貢献をしてきたのは事実です。
この点においてもしっかりと訴えていただきたいと要望いたします。

② ニュータウンの再生という点では、若い人達を呼び込み地域を活性化させる努力も必要かと思われるが、多摩市の見解や対策について伺います。
●特に20代の若い夫婦など経済的にも非常に厳しい方が多くいるのが現状です、そのような方々にも、心配無く住める環境づくりも必要。
緑の多い環境や公園が多いなどの住環境は若い方々にも魅力的、学校が廃校になり、近くに無く、商店街が疲弊しているなど、このような状況だと、やはり魅力がうすれる。
豊ヶ丘、貝取商店街のスーパーの撤退で買い物弱者が増えているとの事ですが、
当面、週2回、2つの事業者が移動販売で緊急的な対応をしている
地域の人は知らない方ばかり、しっかりと告知を、URも早急な対応を。
また、再生ということで、学校跡地問題、旧豊ヶ丘中学校と、来年閉校する南豊ヶ丘小学校跡地について、この2校は将来の担保予定地とありますが、具体的に検討しているのか?
市の財産、イコール市民の財産ですので、しっかりと検討していただきたい。

③ 孤立化する高齢者が増える中で、地域における見守りや生活支援サービスの充実が必要であるが、今後の取り組みについて伺います。

●最近、孤独死の問題や、100歳以上の所在不明問題などがあり、地域の方々の関心もかなり高まっている。たしかに、サロンや友愛訪問、食事の宅配サービスなどあり、どれも有効ではありますが、全部はカバー出来ない、答弁でもあったように、「共助の理念で支え・身守る体制を作る」とありますが、
身守りについて、市民の皆様に、どのような投げかけをしていくのか。
地域によって異なる、様々な例を具体的に提供して、地域の方のフォローをして、全市的な体制づくりをしていただきたいと要望します。
生活支援サービスということですが、
高齢者の方の日常生活においての対策で、
電球を取り換えるだとか、家具を移動させるだとか、古新聞を出すだとか、
ちょっとした事の対応、
その地域で、自治会単位でのボランティアで、出来れば、一番良いと思いますが、中々全市的にはいかないのが現状。
日常生活において対応で、登録制の「お手伝いボランティア的」なものを提案します。
④ 地域包括支援センターにおける見守りネットワークの強化が必要かと思われるが、多摩市の見解を伺います。

⑤ 介護保険施設の整備計画や進捗状況について伺います。
●色々な種類の施設があるため、市民の方も関わっていないと、良く分からないと思うんですよ、
分かりやすい、一覧表というか、フローチャートにする、しっかりと作成して、広報したほうが良い。

⑥ 在宅介護支援の強化や高齢者向け住宅の整備が必要と思われるが、多摩市の見解を伺います。
●在宅介護について、大きく分けて2点、1点目は、ショートステイ出来る環境の整備。もう1点は、要介護者の一人暮らしの方が、突発的なことが、在宅で起こった場合、この対応ですが、24時間365日、これに対応できるシステムを作るべき、

⑦ 高齢化に伴い、災害弱者も急増すると思われますが、その対応や対策について多摩市の認識と見解についてお伺いいたします。